
映像では角を曲がり終えたのに、地図上の点はまだ直線を進んでいる。オーバーレイの見た目を直す前に、映像とデータがどの時刻を基準にしているかを確認します。
同期のずれには、最初から一定量ずれているものと、途中からずれるものがあります。まずこの二つを分けると、調べる順番が決まります。
編集前の素材に戻って、基準点を選ぶ
最初に、速度変更やカットを加える前の映像と、元のGPS記録を用意します。交差点を曲がる、橋の入口を通る、長く止まるなど、両方で確認しやすい出来事を探してください。
瞬間ペースの立ち上がりだけを基準にすると、記録間隔や表示の平滑化の影響を受けることがあります。一つの瞬間にこだわらず、前後の軌跡も見ながら位置を絞ります。
最初から同じ秒数ずれるなら、開始位置を疑う
次は説明用の例です。映像の00:12で橋の入口を通過し、GPS記録では開始後00:20に同じ入口へ到達したとします。この基準点では、映像12秒に対してデータ20秒を表示する必要があります。
この例での対応:
データ側の経過秒 = 映像側の経過秒 + 8秒
映像 00:12 → データ 00:20
映像 05:00 → データ 05:08
これは、未編集で同じ速さに流れる素材という仮定での式です。ソフトによって「オフセット」のプラス方向が違うことがあるため、設定欄へ機械的に+8と入れず、橋の場面で実際に合う方向を確かめます。
ファイルの作成日時は、転送や書き出しによって変わる場合があります。撮影開始時刻と同じものだと決めつけず、機器の時計やタイムゾーンの扱いも確認します。
休憩後からずれるなら、停止時間の扱いを見る
カメラは30秒間撮り続け、ウォッチはその間タイマーを停止していたとします。停止を除いた経過表示と映像を直結すると、再開後に30秒ずれる可能性があります。
FITの時間に関する公式資料では、経過時間とタイマー時間が区別されています。ただし、タイマーの停止中にどの記録が残るかは機器や設定によります。欠けた区間を「一定速度で移動していた」と補うのは避けます。
映像側もデータ側も休憩を含めるのか、両方から同じ休憩を外すのかを先に決めます。片方だけから時間を引くと、開始位置を直しても後半が合いません。
カットや倍速の直後なら、編集との対応を見る
映像の途中で15秒を削り、データ側は連続のままにすると、その後の対応が変わります。前半に合うオフセットを一つ設定するだけでは、後半を直せません。カット前後の区間ごとに、元映像のどの範囲を使ったかを記録します。
2倍速の区間では、映像が1秒進む間に元データの2秒分が進みます。その区間もデータが1秒ずつしか進まなければ、ずれが広がります。すでにオーバーレイを重ねた素材を一緒に編集する場合と、編集後に別の層として追加する場合で、確認箇所も変わります。
最初・中間・最後の三点で確認する
- 全区間でほぼ同じずれ:撮影開始とデータ開始の差を確認。
- 停止やカットの後だけ急にずれる:削除した時間と一時停止を確認。
- 徐々にずれが大きくなる:速度変更、素材の時間解釈、時計のずれを確認。
- 特定の場所だけ位置が飛ぶ:GPSの受信状態や欠測を確認。
これらは原因を絞るための手掛かりで、単独で原因を確定するものではありません。書き出した動画も三点で再生し、編集画面では合っていたのに出力でずれていないかを見ます。
最初の一場面が合うことと、一本全体が同期していることは別です。基準点、停止、編集区間を順にたどると、むやみにオフセットを動かさずに済みます。
オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/%e8%b5%b0%e8%a1%8c%e6%98%a0%e5%83%8f%e3%81%a8gps%e3%83%87%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%81%8c%e3%81%9a%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%ef%bc%9f%e5%90%8c%e6%9c%9f%e3%82%92%e7%a2%ba/