
文字起こしが正しくても、字幕が読みやすいとは限りません。数字の途中で改行される、読んでいる間に消える、映像の操作ボタンと重なる。こうした問題は、文章だけを校正しても見つかりにくいものです。
ここでは短い解説動画を想定し、句読点、改行、表示時間を別々に直します。例文と時刻はすべて説明用です。
句読点で、条件と結論を分ける
たとえば、次の字幕を一度で読むのは少し大変です。
修正前:
確認が終わったら保存して共有はまだしないでください
修正後:
確認が終わったら保存して、
共有はまだしないでください。
読点を置くと、保存することと共有しないことの境目が見えます。ただし、音声が曖昧な場合は句読点だけで意味を決めず、話し手が何を指示したのか確認します。
句点を付けるか、空白で区切るかは、作品や配信先の規定でも変わります。ここでは解説動画用に句読点を使っています。映画字幕などの規定を、そのまま全ての動画へ当てはめるものではありません。
改行は、行の長さより意味のまとまりで考える
避けたい例:
元のファイルは残したまま、コピー
を編集してください。
改善例:
元のファイルは残したまま、
コピーを編集してください。
「コピーを」を一つのまとまりにすると、次の行を読んでから前の行へ戻る必要が減ります。商品名、単位付きの数値、否定表現も、途中で切らないようにします。
避けたい例:
書き出す画像の幅は1,280
pxです。
改善例:
書き出す画像の幅は
1,280pxです。
行数を減らすために文字を小さくしすぎるより、字幕を二つに分けられないかを考えます。縦型動画では、右側のボタンや下部の説明欄との重なりも確認します。
表示時間は、音声と一緒に決める
次の発言が実際に約6秒で話されている、という仮定のSRT例です。発言の間に合わせて二つに分けています。
1
00:00:00,000 --> 00:00:03,000
元のファイルは残したまま、
2
00:00:03,000 --> 00:00:06,000
コピーを編集してください。
これは「字幕は必ず3秒表示」という意味ではありません。実際の発話開始、区切り、画面の変化に合わせて時刻を調整します。同じ文字数でも、初めて見る専門用語や数字が多いと、読む負担が変わります。
一瞬しか表示されない字幕を見つけたら、前後の字幕と結合する、意味のまとまりで分割する、といった方法を検討します。表示時間だけを延ばして次の人の発言に重ねると、話者が分かりにくくなります。
音を消してから、音を戻して見る
最初は実際のスマートフォンで音を消して再生します。停止せず読めるか、映像の必要な箇所も見られるかを確認します。次に音を戻し、字幕の出始めと消え方が発言からずれていないかを見ます。
内容を理解するうえで重要な音や話者の切り替わりがあるなら、その情報も必要です。例えば画面外の警告音が操作を止める理由なら、せりふだけでは説明が欠けます。こうした字幕の役割はW3Cの字幕に関する解説でも扱われています。
依頼するときは、時刻を勝手に変えさせない
この字幕の句読点と改行を確認してください。
数字と単位、固有名詞、否定のまとまりを分断しないでください。
意味と発言内容は変えないでください。
時刻は元のまま残し、読み切りにくそうな字幕だけを列挙してください。
表示時間の変更は、映像で確認してから決めます。
納品先に規定がある場合は、そちらを優先します。例えばNetflixの日本語字幕ガイドは、用途が定まった字幕の基準です。本記事の例は、自分の解説動画を確認するための出発点として使ってください。
オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%aa%9e%e5%ad%97%e5%b9%95%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%81%bf%e3%82%84%e3%81%99%e3%81%8f%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bc%9a%e5%8f%a5%e8%aa%ad%e7%82%b9%e3%83%bb%e6%94%b9%e8%a1%8c%e3%83%bb%e8%a1%a8/