
商品画像で大切なのは、雰囲気がよいことと、実物が正しく伝わることの両方です。AIで背景を整えるときも、商品本体まで描き直してしまえば、形や色が実物から離れることがあります。本稿では、白いマグカップを例に、撮影素材から掲載用画像までの作業を整理します。例は手順を説明するためのもので、生成結果の実測レビューではありません。
最初に「変えてよい部分」を決める
今回変えるのは背景と余白、維持するのはカップの形、取っ手、色、ロゴとします。こうした条件を先に書くと、生成後の確認基準ができます。模様や細かな刻印が購入判断に関わる商品では、元写真を切り抜いて背景と合成する方法が適しています。
元写真は明るさと輪郭を優先する
強い影や白飛びを避け、商品の輪郭が分かる写真を用意します。正面だけでなく、取っ手や厚みが分かる角度も撮影しておくと確認に使えます。AIで失われた細部を「それらしく補う」より、元写真に必要な情報を残しておくほうが確実です。
背景の指示を具体的に書く
画像編集に対応したAIへ元写真を渡す場合、たとえば次のように依頼します。
この商品写真の背景を、明るい無地のグレーに変更してください。商品の輪郭、取っ手、色、ロゴは変えず、右側に説明文を置ける余白を残してください。小物や文字は追加しないでください。
ChatGPTの画像機能などは既存画像への編集指示を受け付けますが、維持を指示した部分まで変化することがあります。商品本体の完全な保持が必要なら、本体を通常の画像編集で固定し、背景だけ生成する方法を選びます。
確認は小さなサムネイルと拡大の両方で
まず掲載サイズで、商品が一目で分かるかを確認します。次に拡大して、取っ手の付け根、輪郭、ロゴ、影の方向を元写真と比べます。白い商品が背景の色を強く受けて別の色に見える場合もあります。違いを見つけたら、一度に全体を直すのではなく、対象を絞って修正します。
文字は後から載せる
価格、容量、型番などは、確定した情報を通常の文字レイヤーで追加すると修正しやすくなります。商品の画像と説明文字を分けておけば、キャンペーン終了時に価格だけ直すこともできます。根拠のない効果や、実物に含まれない付属品を見せないようにします。
公開前に残すもの
- 元写真と、掲載した最終画像。
- 背景など、変更した範囲の記録。
- 商品仕様と画像を照合した結果。
- 掲載先のサイズやファイル形式に合った書き出し。
写真全体を作り直すことだけがAIの使い方ではありません。背景の案出しや余白の調整に限定すれば、実物の情報を守りながら制作を進められます。
オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/ai%e3%81%a7%e5%95%86%e5%93%81%e7%94%bb%e5%83%8f%e3%82%92%e3%81%a4%e3%81%8f%e3%82%8b%ef%bc%9a%e6%92%ae%e5%bd%b1%e7%b4%a0%e6%9d%90%e3%81%8b%e3%82%89%e4%bb%95%e4%b8%8a%e3%81%92%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%ae/