
ランニングの記録をAIに見せるとき、平均ペースと平均心拍だけでは練習の内容が伝わりにくいことがあります。ウォームアップ、速い区間、回復区間が一つの平均にまとめられるためです。分析を始める前に、記録の構造と欠けている情報を整理しましょう。
FITは画像ではなく記録の容器
FITのアクティビティファイルには、セッションやラップの情報に加え、時刻ごとの記録が含まれる場合があります。Garminの仕様ではRecordメッセージに位置、速度、距離、心拍などを格納します。ただし、どの項目が記録されているかは機器や設定で異なります。ファイルがあればすべての指標がそろうわけではありません。
まずアプリの表示と照合する
ファイルを対応ツールで読み取り、日付、距離、所要時間が元のアプリと大きく違わないか確認します。経過時間とタイマー時間、移動時間は同じとは限りません。停止を含む記録では、どの時間を使った値かを明示します。時刻の変換でも、UTCと現地時間を混ぜないようにします。
欠損をゼロにしない
心拍が記録されていない区間を0として平均すると、結果が低くなります。記録なしは欠損として残し、「この区間は心拍を評価できない」と伝えます。速度がゼロのとき、ペースへの変換で無限大になる場合もあります。停止中とデータ欠落を同じ扱いにしないことが大切です。
練習の意図を短く添える
数値だけでは、予定どおりの回復走なのか、途中で中断したのか分かりません。次の項目を一緒に渡します。
- 予定していた練習内容と、実際に変えた点。
- ラップや速い区間、回復区間の区切り。
- 主観的なきつさ、天候、坂や信号などの条件。
- 今回確認したい質問。
たとえば「後半のペース低下が、どの区間から始まったかを確認したい」と絞れば、回答を記録と照合しやすくなります。
質問には根拠と不明点を求める
各区間の時間、ペース、心拍を比較してください。観測できる事実と推測を分け、判断に足りない情報を挙げてください。欠損区間は補って断定しないでください。
これは分析の依頼例です。記録の変化から体調や原因を一つに決めることはできません。AIの説明が具体的でも、元のラップやグラフに戻って確かめます。
共有する情報を必要な範囲にする
GPS記録には自宅や勤務先につながる位置情報が含まれる場合があります。区間ごとの数値だけで足りるなら、軌跡を渡す必要はありません。原本は保存し、共有用のデータを分けて作ると、後から確認できます。
Fit2AIのようなデータ整理ツールを使う場合も、出力内容と元の記録の照合は同じです。AIに渡す前の整理ができているほど、質問も検証も具体的になります。
参考:Garmin:FIT Activity File、Decoding Activity Files。
オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%8b%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%87%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%82%92ai%e3%81%ab%e6%b8%a1%e3%81%99%e5%89%8d%e3%81%ab%ef%bc%9afit%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%81%ae%e6%95%b4/