
5kmを25分、平均ペースは5分00秒/km。同じ数字でも、一定の速さで走ったのか、後半に大きくペースを落としたのかは分かりません。平均値は全体を短く伝えますが、その途中の変化までは残してくれません。
今回は、すべて1kmごとに区切った架空のラップで比べます。実際のランナーの記録ではなく、平均とラップの違いを説明するために作ったデータです。
同じ平均でも、走り方はこれだけ違う
| 区間 | 走行A | 走行B |
|---|---|---|
| 1km目 | 5:00 | 4:20 |
| 2km目 | 5:00 | 4:40 |
| 3km目 | 5:00 | 5:00 |
| 4km目 | 5:00 | 5:20 |
| 5km目 | 5:00 | 5:40 |
| 合計 | 25:00 | 25:00 |
Aは各区間が同じ時間です。Bは1km目から5km目まで、20秒ずつ長くなっています。どちらも合計1,500秒を5kmで割ると300秒/km、つまり5分00秒/kmです。
Bの最初の2kmは9分00秒、最後の2kmは11分00秒。ラップに分けることで、平均に隠れていた変化を具体的に言えます。
ペースが落ちた理由は、まだ分からない
ここからすぐに「最初に飛ばしすぎた」と結論づけるのは早計です。後半が上り坂だった、向かい風になった、意図的にゆっくり走った、信号で止まった、といった可能性があります。
まず記録から言える事実を「後半の1km当たりの時間が長い」と書き、その後で高低差、停止、風、練習の目的、自分の感覚を重ねます。原因の候補と、確認できた事実を別にしておくと、記録を読み違えにくくなります。
区間の距離が違うときは、単純平均しない
ラップが1kmずつとは限りません。例えば1kmを4分、続く2kmを12分で走った場合、ペースはそれぞれ4分00秒/kmと6分00秒/kmです。この二つを足して2で割ると5分00秒/kmになりますが、全体の平均ペースではありません。
全体は3kmを16分。960秒÷3km=320秒/kmなので、5分20秒/kmです。平均ペースは、対象区間の合計時間を合計距離で割って求めます。「4:30」は4.30分ではなく、4分30秒として扱う点にも注意してください。
時間の種類とラップの区切りをそろえる
休憩を含む経過時間と、タイマーを動かしていた時間では、平均が変わります。GarminのFIT資料でも、経過時間、タイマー時間、移動時間は区別されています。アプリ間で値を比べるときは、名称だけでなく、何を含む時間なのかを確かめます。
自動ラップの距離やGPSの記録誤差、手動で押した位置も比較に影響します。同じコースでも、区切る位置が違えば、あるラップに上り坂が多く入ることがあります。
AIには、変化と追加で必要な情報を聞く
これは各1kmの学習用ラップです。
A:5:00, 5:00, 5:00, 5:00, 5:00
B:4:20, 4:40, 5:00, 5:20, 5:40
各値は分:秒です。
合計時間と平均ペースを計算し、途中の変化を比較してください。
原因は断定せず、原因を考えるために必要な追加情報を挙げてください。
この例から、実在する人の体力や健康状態を判断しないでください。
実際の振り返りでは、まず「どの区間が変わったか」を見つけ、次に「その区間で何があったか」を思い出します。平均ペースを捨てる必要はありません。全体を見る数字に、途中を見るラップを一枚重ねればよいのです。
オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%8b%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ae%e5%b9%b3%e5%9d%87%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a7%e3%81%af%e8%a6%8b%e3%81%88%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%93%e3%81%a8%ef%bc%9a/