VORONシリーズ徹底比較 ― モデルごとの違いと選び方

VORONシリーズ徹底比較 ― モデルごとの違いと選び方

近年、3Dプリンター愛好家の間で話題を集めているオープンソースプロジェクト「VORON」。

しかし、「VORONには複数のモデルがあるけど、何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、主要なVORONモデルを比較しながら、それぞれの特徴とおすすめのユーザー層をご紹介します。


VORON 0 ― コンパクトで入門に最適

  • サイズ:120mm × 120mm × 120mm

  • 方式:CoreXY

  • 特徴:小型でデスクトップに置けるサイズ感。組み立てやすく、部品点数も比較的少なめ。

  • おすすめの人:初めてVORONを作ってみたい人、自宅や狭い作業スペースで使いたい人。

👉 「小さくても高性能」を実現する入門モデルです。


VORON Trident ― 安定性とメンテナンス性のバランス型

  • サイズ:250mm、300mm、350mm(ビルドボリューム)

  • 方式:リフティングベッド(Z軸3点リフト)

  • 特徴:ベッドが上下する構造のため、メンテナンス性が高い。精度の高い自動レベリングも可能。

  • おすすめの人:安定した品質でプリントしたい人、比較的メンテナンスを重視するユーザー。

👉 VORONシリーズの中で「バランスの取れた万能型」として人気。


VORON 2.4 ― フラッグシップモデル

  • サイズ:250mm、300mm、350mm(ビルドボリューム)

  • 方式:固定ベッド+移動ガントリー(Z軸ベルト駆動)

  • 特徴:ベッドが動かないため大型モデルでも振動が少なく、非常に高速かつ高精度なプリントが可能。組み立て難易度は高いが、完成すればプロ級の仕上がり。

  • おすすめの人:大きな造形物を作りたい人、ハイエンドな3Dプリントを求める上級ユーザー。

👉 「VORONといえばこれ」と言われるほどの代表モデル。


VORON Switchwire ― ベルト式の改造モデル

  • サイズ:一般的に 250mm 前後

  • 方式:ベルトプリンター(改造版CoreXZ)

  • 特徴:Prusa i3系のフレームをベースにCoreXZへと改造する形。高速化と安定性を両立できる。

  • おすすめの人:既存の3Dプリンターを改造してステップアップしたい人。

👉 「自分の手で進化させる」楽しみを味わいたいDIY派向け。

 

まとめ

VORONシリーズは、どのモデルも「高品質なプリント」と「自由なカスタマイズ性」が大きな魅力です。

ただし、求める用途や作業スペース、組み立てスキルによって最適なモデルは変わります

  • 初心者なら VORON 0

  • バランス型なら Trident

  • 本格的な高速・大型造形なら 2.4

  • 改造好きなら Switchwire

自分の目的に合ったモデルを選び、DIYの楽しさと高性能プリントをぜひ体験してみてください。

オリジナル記事、著者:AIの番人,転載の際には、出典を明記してください:https://nipponai.jp/article/voron-compare/

(0)
AIの番人AIの番人
上一篇 3天前
下一篇 3天前

関連推薦